総して三役と呼ばれる会長、副会長、研究統括らを中心に、模擬国連国立研究会は活動をしています。
2025年度は、模擬国連国立研究会43期のメンバーが運営代として国立研究会の活動を運営します。
三役紹介
会長

芳賀香里
東京外国語大学国際社会学部
ロシア地域専攻2年
こんにちは!
国立研究会43期会長を務めております、東京外国語大学二年の芳賀香里(はがかおり)と申します。
私たち国立研究会(通称:くにけん)は、毎週水曜日の18時より行われる通常活動・企画や年間6回行われる研究会会議を活動内容としています。
挨拶として、せっかくなので模擬国連の簡単な変革と内容を説明したのちに、国立研究会の魅力についてお話しします!
まず、模擬国連とは、遡ること約100年、ハーバード大学にて発足した「模擬国際連盟」の流れを汲む学術系サークルです。日本における最初の模擬国連は、1983年に緒方貞子氏が全米大会への派遣を目的として組織されたものです。
内容としては、参加者は一国の大使となり、スピーチや議論、交渉を経て自らの有する国益を守るために決議案を作成していきます。それまでの過程で、参加する会議の歴史的背景や自国の歴史、その会議での対立軸などをリサーチし、会議当日ではどのような戦略をとるか、という一連の流れに沿って準備を進めます。会議準備×議論×交渉といった、ハイブリッドゲームなのです。
文面のみだとただ難しく感じるかもしれません。しかし、実際は非常に面白い競技です!表面上の議論だけでは終わらない。ただ、相手のロジックを打ち負かすことができたら勝利、でもない。広く視点を持ち、複数の国と同時に交渉しながら事の本質を見極めていく。言い換えれば次元をも超えて多方向・多元的な対話が必要とされるその魅力故に模擬国連は現在、こんなに多くの競技人口を誇っているのではないでしょうか。
また、模擬国連を始めることで国際情勢・国際法に詳しくなったり、ロジカルシンキングや大人数でのプレゼンスが身に付いたりと、国際関係に興味がある方から将来役に立つスキルを磨きたい方まで幅広くの方々にぴったりのサークルなのです!
次に、国立研究会についてご紹介します。
くにけんは、関東五研究会のうちの一つであり、東京外国語大学や一橋大学、ICU、津田塾大学など様々な大学から集まった仲間から構成されています。先述した内容の会議を含め、夏合宿やハロウィンパーティーなど様々な行事が一年を通して行われるくにけんでは、優しく面白い皆が仲良く、そして楽しく日々活動しています!くにけんは、みんなが居場所を見つけられる、心地よい空間です。
「今までやったこともないし、不安だな」と思った方がいらっしゃるのなら、大丈夫です。恐れる必要はありません。実際、私自身も大学1年生から始めましたが、気づけば模擬国連の沼にここまではまっています。くにけんの同期・先輩も暖かく迎えてくれるのでまずは一歩踏み出してみましょう!
私たちと共に大学生活を色彩豊かに、そして充実したものにしませんか?門はいつでも広く開かれています。
皆様と国立研究会にてお会いできることを楽しみにしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
日本模擬国連国立研究会第43期会長
東京外国語大学国際社会学部
ロシア地域専攻2年
芳賀香里
副会長

松谷優花
東京外国語大学国際社会学部
北西ヨーロッパ・北アメリカ地域専攻2年
こんにちは、国立研究会43期副会長を務めております、東京外国語大学二年の松谷優花(まつたにゆうか)と申します。
私たち国立研究会は、全国にある十の研究会と支部のうちのひとつです。国立研究会では、年に6回の研究会会議と週に1回の通常活動を軸に、様々な活動を行っています。私たちはそれらの活動を通じて、世界情勢や国際法の知識、議論や交渉の仕方を学んでいます。これらの知識は、思考の地平線を切り拓き、いま私たちが生きている世界をまったく異なる角度から捉える視点を私たちに与えてくれます。私は、これまで見ていたはずの世界に別の視点からピントが合う、そんな瞬間が好きで模擬国連を続けています。
模擬国連は、知的好奇心を満たすだけでなく、社会で生きていくうえで武器になるスキルを身に着ける上でも有効な手段です。会議での議論はクリティカル・シンキングの習慣をつけることに役立ちますし、交渉では相手のことを考えつつ自らの利益も立てる練習ができます。これらを経験しておくことは、将来どこかで必ず活きてくるはずです。
皆さんと、国立研究会でお会いできるのを心待ちにしております。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
日本模擬国連国立研究会第43期副会長
東京外国語大学国際社会学部
北西ヨーロッパ地域専攻
松谷優花

仁科舞
東京外国語大学国際社会学部
西南ヨーロッパ地域フランス語専攻2年
こんにちは、国立研究会43期副会長を務めております、東京外国語大学二年の仁科舞(にしなまい)です。
新年度が始まり、1年生の方は特に部活・サークル探しに勤しんでいる頃だと思います。模擬国連は、一見難しそうに聞こえるかもしれませんが、初心者の方でも楽しめるサークル活動です。新歓では先輩がペアになって優しく教えてくれるので、その過程でどのように会議準備をするかを学ぶことができます。また、会議経験を通して、交渉スキルや思考力など、将来に生かせる力を鍛えることができます。
大学生になり、何か新しいことに挑戦してみたい方、国際系に興味のある方にはぴったりなサークルですので、少しでも気になった方はSNS等を通して情報をチェックしたり、気軽にご連絡くださいね。
日本模擬国連国立研究会第43期副会長
東京外国語大学国際社会学部
西南ヨーロッパ地域フランス語専攻
仁科舞
研究統括

縞田加理奈
東京外国語大学国際社会学部
ロシア地域専攻2年
こんにちは。今年度、模擬国連研究会で研究統括を務めさせていただく東京外国語大学二年の縞田加理奈(しまだ かりな)です。
私自身、大学に入るまで「模擬国連」というものの存在すら知りませんでした。正直、ちょっと難しそうだし、そういうのが得意な人たちがやるんだろうなとすら思っていました。でも、ある日たまたま模擬国連に触れてみて、自分の言葉で世界を語る、自分なりに正しさを追い求める、誰かを説得するために思考を深める――そんな知的な営みに、気がつけば夢中になっていました。
今では、日本国内の会議だけでなく、海外の模擬国連にも参加するようになり、世界中の学生たちと対等に議論を交わしています。英語や交渉術、文献を読む力はもちろん必要になりますが、それ以上に問われるのは、「自分はどう考えるのか」という姿勢です。
研究統括からは少しだけ、模擬国連の学術的な側面について話させてください。
模擬国連は、ただの「外交ごっこ」ではありません。そこでは、国際法、政治思想、歴史、制度設計、地域研究、国際関係理論など、多くの学問領域が交差しています。たとえば、安全保障理事会の議題に取り組むとき、私たちは国連憲章をどう解釈すべきかを考え、あるいは国家の主権と人権のどちらを優先すべきかという政治哲学の問題に直面します。旧宗主国と旧植民地の関係、冷戦構造の影響、あるいは地域秩序の変遷といった文脈を理解しなければ、説得力のある立場表明はできません。
さらに、模擬国連では「正解」は存在しません。正解がないからこそ、どのような価値観で、どのような枠組みで、どのような論理を立てるかが問われます。つまり模擬国連は、「知識の暗記」ではなく、「知識の運用」「価値の選択」「論理の構築」を試される場所なのです。これは、大学における学びの本質とも深くつながっています。
模擬国連の議論は、常に「現実の世界」とリンクしています。気候変動、戦争、核拡散、貧困、ジェンダー、テクノロジーと人権、どの議題にも「今を生きる私たち」に関わる問いがあります。だからこそ、模擬国連は単なるシミュレーションではなく、現代世界に対する知的な挑戦でもあるのです。
どこからスタートするかは関係ありません。「知りたい」「考えてみたい」と思った瞬間から、誰でもこの世界に足を踏み入れることができます。
少しでも興味を持ってくださったなら、ぜひ一度覗きに来てください。模擬国連という奥深い学びの世界で、皆さんと一緒に「考えることをやめない」旅ができることを、心から楽しみにしています。
日本模擬国連国立研究会第43期研究統括
東京外国語大学国際社会学部
ロシア地域専攻
縞田加理奈