ご挨拶
会長挨拶
こんにちは。日本模擬国連国立研究会第37期会長の黒田 歩佑(くろだ あゆ)と申します。まずはこのページを検索し、そして開いてくださりありがとうございます。このまま最後までお読みいただければ幸いです。
国立研究会は毎週水曜日の17:30~19:30の間、主に一橋大学を拠点として活動しています。一橋大学以外にも、東京外国語大学、津田塾大学、国際基督教大学など、様々な大学から会員が集まっています。しかし、一体活動とは何をしているのか?そもそも模擬国連とは何なのか?そのような疑問を皆さまの多くはもっているかもしれません。私たちは年5回、一国の代表である外交官になりきり、国連を議場と想定して会議を行っています。学生自身で史実に存在する国連会議を作り、議長を務め、一国の大使を務めているのです。そして各国の経済状況や外交状況を鑑みた上で、それぞれの立場から各会議での結論を導き出し、議論の末一つの結果として収束させています。結論は一つしか出せないにも関わらず、国の数だけ出したい結論が存在するという現実。これを理解した上で、各国大使は戦略を練らねばなりません。己の結論を「正義」とするために。
私たちはこのように知識を吸収して戦略を練り、会議準備を行っています。そしてそれを手助けする場として毎週の活動があります。国際問題に関心のある人なら、定期的に行われる会議の中で自らの知的好奇心を満たすことができるでしょう。しかし仮にそうでなかったとしても「話す」ことが好きなのであれば、きっと模擬国連は楽しい。私はそう思います。ディスカッション、ディベート、交渉、パブリックスピーキング。言語での対話方法全てが必要となるこの場では、国際問題を学ぶだけでなく、自分の主張をいかに効果的に相手へ伝えるかという「伝達能力」をも鍛えることができるのですから。
ここまで真面目な活動内容を書いてきましたが、模擬国連もサークルです。もちろん遊び企画も充実しています。ピクニックやBBQ、花火大会に夏合宿。秋にはハロウィン、冬には新年会もあり、会員同士の交友も深いです。他の研究会と交流を持つこともあります。もし国立研究会に入会すれば、多種多様な人と出会えること間違いなしです。どこがどのように「多種多様」なのかは、このまま読み進めてくださればご理解いただけると思います。
国際問題を、本を読むだけでなく実際に「大使となる」ことで体感してみませんか?もし少しでも興味を持っていただけたならば、ぜひ国立研究会の活動を覗いてみてください。新入生はもちろん、在学生の方も大歓迎です!皆さまと新たな「国立研究会」を創っていくことを楽しみにしております。
日本模擬国連国立研究会第37期会長
成蹊大学文学部日本文学科3年
黒田 歩佑
副会長挨拶
こんにちは。日本模擬国連国立研究会第37期副会長の向後 大翔(こうご ひろと)と申します。
模擬国連とはその名の通り、国連などで開かれる国際会議を模擬する活動です。会議参加者は一国の大使を演じ、国益達成のために議論し成果文書(決議)の採択を目指します。自分たちの議論に基づいて決議を作成するため、時には自分たちの手で歴史を変えることもできます。議題は紛争から人権問題、さらには環境問題と多岐にわたり、模擬国連には人それぞれの楽しみ方があります。
私にとって模擬国連とは、「現実」を突きつけてくれるものです。ここでいう「現実」とは2つあります。1つ目は議題に関する現実です。議題は私たちが普段接しているものから全く知らないものまで多岐にわたります。会議に参加することで、それまではなじみのない議題であったとしても、その議題について詳しく学べるだけでなく、日常生活の意外なところにつながりがあることがはっきりと分かり、それが興味深いと感じています。2つ目にもぎこっかー(模擬国連をやっている人の通称です)としての「現実」です。たとえどんなに会議で素晴らしい成果を得られたとしても、現実を変えることはなかなか厳しいという「現実」があります。しかし個人的には問題を知り、考え、たとえどんなに小さなことでも自分たちにできることを行動に起こすことに意味があると考えています。
私は今年一年間国立研究会の運営に携わり、また全国津々浦々にいるもぎこっかーたちと会議内外で交流しながら自分にとっての模擬国連とは何かを考え、深めていきたいと考えています。皆さまと毎週水曜日の夕方に国立でお会いできることを楽しみにしています。
日本模擬国連国立研究会第37期副会長
国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科2年
向後 大翔
こんにちは。日本模擬国連国立研究会第37期副会長の湯ノ口 慧(ゆのくち けい)と申します。私からは模擬国連というサークルが様々な個性を持つ人々との出会いの場として最適であるということをお話いたします。
先の挨拶にもありました様に、模擬国連は一国の大使として国際会議を模擬する活動です。会議をしていく中で、自国とは立場の異なる他国と、議論や交渉を行なっていくことが不可欠となります。しかし、他者との交わりが得られるのは会議においてだけではありません。模擬国連というサークルには様々な動機をもった人が入ってきます。国際情勢や国際問題について考えを深めたい人、実際の外交を体験したい人、様々な知見を持つ人との交流を持ちたい人など多種多様です。おそらくこれほど多種多様な人が交わる団体は他にはないのではないでしょうか。それぞれ異なるバックグラウンドを持つ人々との交流は多くの刺激を与えてくれることは間違いありません。入会を迷っている方は深く考えすぎず、まずは一度国立研究会へ足を運んでみてください。我々一同皆さまを心よりお待ちしています。
日本模擬国連国立研究会第37期副会長
一橋大学法学部法律学科2年
湯ノ口 慧
研究統括挨拶
こんにちは。日本模擬国連国立研究会第37期研究統括の常世田 将史(とこよだ まさし)と申します。はじめに研究統括の仕事内容について大まかにご説明しますと、研究統括は「研究」という模擬国連の会議にまつわる、例えば会議の設計をサポートしたり、毎週の通常活動における勉強会の企画、開催を行ったりする役職を統括する役職です。
模擬国連がどのような活動であるかは先の会長・副会長の説明にもありますので、私は模擬国連の活動を通じて、どのようなことを得られるのかに焦点を当てたいと思います。模擬国連の活動を通じて得られる大きなこととして、国際問題を身近な問題として、また様々な視点から考えられるようになるということがあります。本ホームページを開いてくださった皆さまは多少なりとも国際問題に関心があるように思います。しかし、その関心というのは、ある種表層的で、第三者的立場から脱しえないものになってしまっているのではないでしょうか。しかし、模擬国連で実際の大使としてそのような問題と向き合うことにより、その問題を自分の利害が関わる、より身近な問題として考えることができます。また、自分と異なる意見を持つ国の大使を模擬することで、自分とは異なった視座を得ることができます。これだけではなく、会議で様々な人と議論、交渉を行うことで、議論をする力や、コミュニーケーション能力を鍛えることもできます。これら模擬国連の活動から得られるもの は模擬国連だけにとどまることのない非常に有益なものでしょう。
ここまで見るととても硬い活動のように思われるかもしれませんが、非常に楽しくやりがいのある活動です。少しでも興味を持ってくださったら、一度活動に来ていただけると嬉しいです。
日本模擬国連国立研究会第37期研究統括
東京外国語大学国際社会学部英語専攻2年
常世田 将史